令和7年度ネットトラブル注意報(第1号)
動画投稿に潜むリスク
スマートフォンとSNSの普及によって手軽に動画を撮影しインターネット上にアップロードできるようになりました。しかし、何気なく投稿した動画からトラブルになることもあるため、動画を投稿するときは注意が必要です。
不適切な動画によるトラブル
見た人が不快になる動画の投稿を指します。近年多いのが、店舗に設置されている調味料に口をつけて飲んだり、購入していない商品の一部を食べて元に戻したり
など、飲食店で悪ふざけをしている動画です。
お店に大きな損害を生じさせることもあり、その結果、お店側から投稿者等に損害賠償が求められたこともあります。
個人情報漏洩によるトラブル
撮影した動画に映り込んでいる情報から個人が特定されトラブルに巻き込まれることがあります。制服やカバンに記載されている氏名、背景にある建物などが該当します。
位置情報がオンになっている場合、居場所が特定されることがあり、空き巣や嫌がらせ、ストーカーなどの被害に遭うことがあります。
他人の権利などを侵害したことによるトラブル
動画に使用したアニメーションや音楽などには、有料のものや勝手に
使用してはいけないものがあります。無断で使用すると、
多額の損害賠償を求められたり、事件として取り扱われることがあります。
自分の知らないところで巻き込まれるケース
限定公開して動画を投稿した時でもトラブルに発展する可能性があります。
『Aさんは友人間だけで見られるように限定公開で投稿しました』
『BさんはAさんが投稿した動画をもっと多くの友人に見てもらいたいと思い、自分のアカウントで再投稿しました』
『Bさんの動画を見た人がAさんの個人情報を特定しネット上でばらまいてしまいました』
インターネット上に投稿した動画を完全に消すことは困難です。
一定時間で消えるショート動画がよく利用されますが、絶対に安全とは言えません。動画を投稿する前に大人に確認してもらい、確認できないときは投稿しないことがリスクを抑える一番の方法です。