2024年10月の記事一覧
04_ネットトラブル注意報第5号~Wi-Fiスポットの利用によるトラブル~
元のデータはこちら 03_ネットトラブル注意報(第5号).pdf
スマホは携帯事業会社の回線(4Gや5G、LTEなど)だけでなく、Wi-Fiスポットを使用してネットに接続することができます。近年、飲食店や遊び場など無料でWi-Fiを貸し出す公共の場が増加しました。自分のスマホの回線が遅かったり、通信制限があったり、不便さを解消する際にも利用するかと思います。今回はWi-Fiを利用した際に起こるトラブルをご紹介します。
悪意のあるWi-Fiスポットを利用し情報が流出
Aさんはパスワードがいらず無料で接続できるWi-Fiスポットを設置しているカフェを見つけました。Aさんのスマホは毎月の通信制限がかけられているため、頻繁に利用していました。ある時、SNSで近況を投稿しようとログインを試みました。しかしログインができず、自分のアカウントを調べると身に覚えのない投稿がされていました。Aさんが頻繁に利用していた無料のWi-Fiスポットはカフェが設置したものではなく、通信内容を盗もうと悪用を考えた人が設置したものでした。Aさんは過去に無料のWi-Fiスポットにアクセスしている状態でSNSにログインしたことがあり、その際にSNSのログイン情報を見られてしまいました。
便利な反面、リスクもある
インターネットが普及した今、快適な環境でネットを使いたいという想いが皆さんにはあるかと思います。その想いを悪用しようと考える人がいることを理解する必要があります。見られてしまう通信内容は、メールの内容やアクセスの履歴、各種サイトやSNSへのログイン情報、クレジットカードの番号と様々です。公共施設や公共機関、携帯事業会社などの提供元がはっきりとしているWi-Fiスポットであれば問題ありませんが、提供元が不明なWi-Fiスポットはセキュリティが不十分である可能性があります。Wi-Fiの設定をする際、Wi-Fiの名前が表示されますが、表示名を変えることも簡単にできてしまうため、見分けがつかないものもあります。被害にあわないためにはWi-Fiに接続しないことが一番ですが、どうしても必要な場合は必ず提供元が明確であるもので、パスワードが個別に設置されているものを利用することを心がけましょう。
Wi-Fiは便利な反面、リスクがあることを十分に理解しましょう。
通信を傍受したり、IDやパスワードを盗もうとする目的で設置する人がいます。多くの人が利用するから安全だと決めつけず、細心の注意が必要です。